親知らず抜歯でよくあるご質問

親知らずの抜歯は
どのくらい腫れる?

親知らずの生え方や方向により、抜く方法も異なります。歯肉の切開や骨の削除が必要になると腫れも出やすい傾向にありますが、個人差が大きく、一括りにどれぐらい腫れる、というのは難しいです。

しかし多くの場合はマスクを付けるとわからない程度の腫れです。腫れが舌を圧迫したり、頸部に広がると危険ですので、その場合は受診をお勧めします。

親知らず抜歯後の腫れ

親知らず抜歯後、腫れる期間は
どのくらい?

一般的に3日〜1週間ほど腫れが見られますが、個人差が大きくあります。

真っ直ぐ生えているケースに比べ、歯肉に埋まっているケース、骨を大きく削らなければならないケースなどでは、周囲組織への侵襲が大きいため腫れが出やすく、腫れる期間も長くなりやすいです。

親知らずは何歳で生えてくる?

基本的に10代後半〜20台前半の間に生えてくるとされていますが、稀に30〜40歳頃に出てくることもあります。

最近では柔らかい食べ物が多くなり、食べ物をよく咀嚼する機会が減り、顎の骨が退化する傾向にあります。そのため生えてこない方も増えてきています。

親知らずは何のために
生えてくるの?

人間は元々木の実や生の肉など硬いものが中心の食生活であったため、よく噛む必要があり、顎の骨がよく発達していました。

親知らずが生えてくるスペースも十分にあり、昔の人々にとって歯は生きていくために必要不可欠なものでした。第三大臼歯と呼ばれる親知らずも大きな意味があったとされています。

一方、現代の食生活は柔らかいものが中心でよく噛むという習慣も薄れ顎が十分に発達しなくなりました。そのため、スペースが足りず親知らずが生えてこないという方も多くいます。

親知らずはどうやって抜くの?

生え方により親知らずの抜歯方法は変わります。

真っ直ぐ生えている親知らずは専用の器具を使用し、少しずつ力をかけて動かし、ぐらついてきたところを抜いていきます。

歯ぐきに半分埋まっている・完全に埋まっている親知らずは、まず埋まっている部分を出さなくてはいけないので歯ぐきを切ります。骨に埋まっている場合は骨を削り、頭が引っかかっているときは先に頭を落とし抜歯を進めていきます。

根の先が神経に近くなっている場合は一度に全て抜歯をしないケースもあります。頭を落とした状態で歯ぐきを縫います。3ヶ月程経ち、頭を落として空いたスペースに生えてきた親知らずを抜歯する2回法という抜き方もあります。

当院では抜歯前に抜き方を担当医からご説明いたします。ご不明点はお気軽にお申し付けください。

親知らずを放置するとどうなる?

真っ直ぐに生えていて虫歯もない健康な親知らずはそのままで問題はありませんが、半分埋まっているような親知らずを放置すると、場合によっては他の歯にまで影響を及ぼすこともあります。

手前に生えている歯と親知らずの間には隙間ができています。この隙間はご自身では綺麗にすることはとても難しく、汚れが原因でお痛みが出てくることもあります。その汚れから虫歯となり、手前の歯が悪くなってしまうケースが増えています。

また、女性の場合妊娠するとホルモンバランスが崩れ、お痛みが出やすくなります。妊娠中は薬の服用ができない・麻酔ができないという点も考慮して、妊娠前の、若く骨が柔らかい時に抜くことをお勧めしております。

親知らずが虫歯になったら
どうするの?

基本的には抜歯になることが多いです。一番奥に生えている親知らずはどうしても清掃性が悪く、虫歯を治したとしてもまた再発する可能性が高いためです。隣の歯にまで影響を及ぼすこともあるため、残すかどうかは担当医とよく相談をしましょう。

どんな時、親知らずが
痛くなるのか?

親知らずはお口の中で一番奥に位置するため、歯ブラシを当てにくく清掃がしづらい歯です。

そのため汚れが溜まりやすく虫歯や歯周病になりやくなります。親知らずが虫歯になると親知らず自体に痛みが出ます。

また汚れが溜まり、親知らずの周囲に炎症が生じると智歯周囲炎という状態となり痛みが出ます。抗菌薬の投与などで一時的に症状が喪失することが多いですが、親知らずの周囲に汚れが溜まりやすいことは変わらないため、原因の除去のためには抜歯が必要となることがあります。

親知らずはなぜきちんと
生えないのか?

親知らずは専門的には、第三大臼歯、あるいは智歯といい、お口の中に生えてくる歯の中では一番最後に生えてくる歯です。

歯は顎の骨の中から口の中に頭を出すように生えてきますが、親知らずが生えてくる時期に、歯が生えるスペースが残されていない場合、親知らずは頭を出すことができず、途中で埋まったままになってしまいます。

「歯列」という定員の決まったベンチが先に生えてきた歯で埋まってしまい、親知らずは座る席がなく生えてくることができない、という状態です。また、近年では日本人の顎が小さくなってきており、つまりベンチのサイズが小さくなってきている影響もあります。

親知らずが
また生えることがあるの?

親知らずがまた生えてくることはありません。ただし、人によって過剰歯という過剰な歯が存在していることがあります。

過剰歯が存在する位置は様々ですが、親知らずの周囲に存在していることも多く、親知らず抜歯後に過剰歯が発育してくることがあります。
その場合親知らずがまた生えてきた、と認識される方もいるようです。

抜かないで治す方法はありますか?

親知らずが虫歯になっている場合、まっすぐ生えている場合など可能なケースでは通常の虫歯治療を行います。

また智歯周囲炎で腫れや痛みが生じた場合、抗菌薬の投与で一時的に症状が消失します。歯肉が被っていて汚れが溜まりやすくなっている場合などは、その部分の歯肉のみ切除することで改善することもあります。しかしその多くは親知らずの生え方に原因があるため、抜歯が必要となることが多いです。

親知らずの抜歯前の注意は?

しっかりと睡眠と食事をとり、体調を整えて抜歯に臨むことが大切です。

またお口の中を清潔な状態にし抜歯を行うことはスムーズな治癒につながります。抜歯前は適切なセルフケアを行いましょう。

親知らずの抜歯は大体どのくらいの時間で可能ですか?

まっすぐに生えている親知らずや歯肉に埋まっている親知らずなど、およそ30分以内で抜歯可能です。

生え方によってはそれ以上のお時間をいただく場合もあります。また、複数の親知らずを同時に抜歯する場合、長めにお時間をいただき抜歯を行います。

親知らずの抜歯は
いくらかかりますか?

親知らずの抜歯は保険診療で行いますが、親知らずの生え方により抜く方法も異なり、それにより金額も異なります。

抜歯のみの金額は1本につき約1000円〜3500円ほどです。このほかにCT画像の撮影が必要な場合はその費用や、痛み止めのお薬代がかかります。

抜けなくて途中で中止されることはあるの?

炎症が強いと麻酔がなかなか効きにくい状態となります。

そのような場合、一旦処置を中止し、炎症が消失してから後日改めて抜歯を行う場合があります。
また、過度な出血など処置が困難になった場合も、一旦中止する場合があります。

親知らずが虫歯になると
抜歯は難しいですか?

親知らずを抜歯する場合、基本的には親知らずに力をかけて抜歯を行います。親知らずが虫歯になると、虫歯により歯が脆くなるため、力をかけるとボロボロと欠けてしまうことがあります。

その場合、歯を分割し抜歯を進めていくこともあり、通常の抜歯よりも時間がかかる場合があります。

親知らずを抜くと小顔になる?

歯は歯槽骨という骨に支えられ生えています。歯がなくなると歯槽骨は吸収し、その部位のみ骨が痩せた状態になります。

総入れ歯の方が総入れ歯を外すと口元が萎むのもそのためです。これは親知らずにも見られ、親知らずの抜歯後は周囲の歯槽骨が吸収します。

また親知らずが上下で噛んでいた方などは噛み合わせが変化することで周囲の筋肉が痩せることもあります。 上記のような仕組みで、親知らずの抜歯後に小顔になる方もいらっしゃいますが、親知らずの生え方、その後の変化は個人差が大きく、一概にその効果を得られるということはありません。

親知らずは
抜いたほうがいいですか?

親知らずは抜いたほうがいい親知らずと抜かなくてもいい親知らずがあります。歯茎から少し頭が出ている半埋伏歯は虫歯や歯周病になりやすく、咬み合う歯もないため抜いてしまった方がいいでしょう。虫歯や歯周病になると痛みや腫れが出てくることがあります。

しっかり生えている親知らずは虫歯になっていたら磨けていないということですので抜くことをおすすめします。完全に歯茎の中に埋まっている完全埋伏歯は手前の歯に傾いていたら抜いたほうがいいでしょう。手前の歯を押して歯並びに影響を与えることがあります。
また、手前の歯を押すことは手前の歯の吸収を引き起こすこともあります。周囲の歯に悪影響を及ぼしていなければ無理に抜かなくても構いません。

抜かなくてもいいケースは、痛みや腫れなどの症状がなく、親知らずがしっかり生えていて機能している場合と、完全に歯肉に埋まっていて症状がない場合です。親知らずは移植や再生医療にも使用されています。
虫歯などがない健全な親知らずは移植に適用できることも多いため、親知らずを抜歯するということはその選択肢も失うことになるのも事実です。

抜歯が必要になるのはどのような
状態の歯ですか?

親知らずが機能していない場合

親知らずは機能しているものとしていないものがあります。斜めに生えていたり、完全に埋まっていたり、しっかり生えていても痛みや腫れの症状がある場合やそのようなリスクがある親知らずは抜歯することが望ましいです。

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