親知らずの抜歯では、抜歯後にしばしば腫れることがあります。
親知らずを抜こうと考えている方にとっては、不安になることの一つではないでしょうか。今回は、親知らず抜歯後に腫れやすいケースを紹介し、腫れたらどのように対処したら良いのか、また親知らず抜歯後の腫れを予防するためにできることについて、詳しく解説します。
できるだけ安心して抜歯を受けることができるように参考にしてください。
親知らずの抜歯では、抜歯後にしばしば腫れることがあります。
親知らずを抜こうと考えている方にとっては、不安になることの一つではないでしょうか。今回は、親知らず抜歯後に腫れやすいケースを紹介し、腫れたらどのように対処したら良いのか、また親知らず抜歯後の腫れを予防するためにできることについて、詳しく解説します。
できるだけ安心して抜歯を受けることができるように参考にしてください。
親知らずの抜歯後は、抜いた後にできた傷を治すための炎症反応により、腫れることがあります。必ずしも全ての方が腫れるわけではありません。
親知らずを抜いた時にできた傷の程度が大きいほど腫れやすくなります。
具体的に次にあげるようなケースは、腫れる可能性が高くなります。
このように難しい抜歯であるほど、腫れる可能性が高くなります。反対に簡単に抜けるケースでは、腫れや痛みも起こりにくくなります。
顎の骨と癒着しているケースでは、実際に抜歯治療を開始してからでないとわからないことが多いです。他のケースについては、親知らずの状態を事前に聞くなどして、あらかじめ知っておくことができます。
これらの腫れる可能性が高いケースに当てはまる場合には、抜歯後に腫れること考えて、当日からしばらくは安静に過ごせるよう予定を入れないでおくほうが安心です。
親知らずの腫れの程度には個人差があります。腫れがどのくらい続くのかも様々です。ですが、1週間程度経過すれば、ほとんどのケースで腫れは落ち着きます。
腫れのピークは、おおよそ抜歯後2日くらいで、3〜4日ほどで徐々に落ち着いてきます。
親知らずの抜歯後は、「腫れて話がしにくい」「顎が動かしづらい」「食べづらい」などの症状が出ることがあります。また、痛みが出る可能性もあるため、1週間程度は予定を入れないようにしておくと無難です。
先ほど紹介した「腫れやすいケース」は、自分の力で腫れ自体を抑えることは難しいですが「腫れにくく」なるように対策することはできます。
どのような対策ができるのか解説します。
体調が悪く免疫力が低下していると、炎症が起こりやすくなるため、腫れやすいです。
抜歯日までに体調を整えておくことが大切です。疲れやストレスを溜めないように注意して、しっかりと食事をとり、よく睡眠をとるようにしましょう。
口の中が不衛生な状態では抜歯後の傷口に細菌が感染して炎症が悪化してしまうことが考えられます。抜歯をするまでの間、毎日しっかりと歯磨きをしてプラークを取り除いておくようにしましょう。
飲酒・運動・入浴は、血の巡りがよくなりますので、傷口から出血しやすくなることや、傷口が塞がりにくくなることがあります。同時に腫れや痛みも起きやすくなりますので、注意が必要です。
入浴はシャワー程度にしておくのが良いでしょう。また、運動や飲酒の予定を入れないように注意をしておきましょう。
抜歯後2~3日はこのような行動を避けておくと安心です。
抜歯後は、血の塊が瘡蓋(かさぶた)のようになって次第に傷口が治っていきます。
うがいをし過ぎてしまうと傷口が塞がりにくくなり、炎症が悪化して腫れてしまうことがあります。極力うがいはしないように注意しましょう。
患部が気になり触りたくなるかもしれませんが、舌や指で触らないようにしましょう。
傷口が感染を起こすなどして、腫れてしまう可能性があります。
抜歯後は、多くの場合、鎮痛剤と抗生物質が処方されます。
痛みや腫れを起こしにくくするために、これらは必ず飲むようにしましょう。抗生物質は、痛みや腫れが治まってきた場合にも、続けて服用する必要がありますので、必ず用法どおりに飲むようにしましょう。
鎮痛剤は、痛みがない場合には飲まなくても良いとされていることもありますが、麻酔が切れて痛みが出てくる前に服用しておくと安心です。
タバコの主成分であるニコチンには、血管収縮作用があるため、傷が治りにくく、腫れてしまうことがあります。抜歯前②~3日、抜歯後②~3日は禁煙するのが望ましいです。喫煙者でどうしても禁煙が難しい場合でも、なるべく量を減らすようにしましょう。
可能なら、縫合した糸をとる抜糸の時期・1週間程度は、禁煙・節煙することが理想です。
お口の中を清潔にすることは大切ですが、歯ブラシを傷口に当ててしまうと炎症が起きたり、痛みがひどくなったりすることがあります。
傷口が塞がるまでは、患部に歯ブラシを当てないように注意しましょう。
その他の部位の歯磨きは、お口の中を衛生的にする意味でとても大切です。傷口が細菌感染することから予防するためにも、抜歯箇所以外は、しっかりと歯を磨きましょう。
では、親知らず抜歯後に腫れた場合には、どのように対処すれば良いでしょうか。少しでも症状を和らげるための対処法を次に説明します。
強い炎症が起こると血管が拡張した状態になっています。冷やしタオルやタオルを巻いた保冷剤を使って患部を冷やすようにしましょう。
冷やすことで、痛みや腫れの状態を和らげることができる場合があります。保冷剤を直接当てたり、氷で直に冷やしたりすると痛みや腫れを悪化させることがあります。冷やし過ぎには注意しましょう。
また、抜歯後24時間以降は、逆に患部を温める方が良いとされています。痛みや腫れの状態の経過を見ながら対処しましょう。
腫れは、親知らず抜歯後に起こり得る症状ですが、異常を感じた場合には、歯科医院に連絡するようにしましょう。
1週間程度で腫れが落ち着く場合が多いですが、それ以上に長引いている場合や腫れがどんどん大きくなる場合などは、感染を起こしている可能性があります。患部を処置することや新たに薬を処方する必要があるかもしれません。歯科医院に連絡をして必要であれば、早めに受診をするようにしましょう。
親知らずの抜歯を考えている場合、抜いた後の痛みや腫れについて心配になる方も多いのではないでしょうか。
今回紹介した「腫れやすいケース」に当てはまる場合には、できるだけ腫れないようにするための対策ができるよう、しっかりと頭に入れておきましょう。
また、異常を感じた場合には、自己判断せず、歯科医院に連絡することも大切です。特に初めての抜歯では、腫れの程度などに不安を感じることが多いと思います。患部の状態に少しでも不安がある場合には、歯科医院に相談するようにしましょう。
下北沢歯科では虫歯治療から美しい歯を実現する審美歯科(歯のセラミック)やホワイトニング、歯を失ってしまった方へのインプラントや入れ歯まで総合診療を提供いたしております。
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