歯の色について

笑った時に見える白い歯は、健康的でよい印象を与えると言われています。歯の色を気にしてホワイトニング効果のある歯磨き剤を使用し歯磨きしている方も少なくないと思います。
歯の色が気になる、どうして歯の色は人それぞれ違うのか、着色や変色についてさまざまな原因がありますのでご説明します。
歯の色が異なるしくみ

- エナメル質の厚さ
歯の色が人によって異なるのは、エナメル質の厚さが関係しています。
歯の一番外側の「エナメル質」白く見えますが、もとの色は半透明色です。エナメル質の下にある「象牙質」は黄色、褐色です。そのためエナメル質が薄い人は象牙質の色が透けて歯が黄色っぽく見えてしまいます。
- 人種によっても歯の色が異なる
日本人は欧米人よりエナメル質が薄いため、象牙質の色が透けやすく歯の色は欧米人より黄色っぽく見えると言われています。
- 加齢による歯の黄ばみ
歳をとると歯の色が黄色になったと感じる方が増えます。これは、歯の一番外側の「エナメル質」が、加齢に伴い磨耗し薄くなることで、エナメル質の下にある象牙質が透けてみえやすくなるためです。
- 内因性の原因
遺伝や薬の影響により、歯の一部だけが白かったり、部分的に色むらあったりします。
- 外因性の原因
紅茶やコーヒー、タバコなどの影響でその色素が歯の表面に沈着します。歯髄(神経)を抜いた場合、歯自体が変色しやすくなります。
歯の着色、変色にはさまざまな原因があり、それが歯の色の個人差に繋がります。歯の色が気になる方はお気軽にご相談ください。
着色汚れ

歯の表面が黄ばんでいる気がするときは着色汚れが原因のときがあります。
色の濃い飲み物や食べ物を飲食することにより、その色素が歯に付いて、そのまま落ちずに色素沈着してしまうことで歯の色が黄ばんで見えます。着色原因の代表的なものに、飲み物だとコーヒーや紅茶、ワイン、食べ物だとカレー、他にもタバコなどがあります。
なかには歯垢や歯石が歯についていることで着色汚れに見えることもあります。
神経を失っている歯

歯を強く強打したり、虫歯が神経まで進んでしまうなど何らかの原因で神経が死んでしまっている歯は、歯の血流が悪くなり徐々に歯がグレー色に黒ずんでしまうことがあります。神経の状態によりまず根の治療が必要となる場合があります。
また治療で以前に神経を抜いてしまった場合も、同じように歯が黒ずむことがあります。
薬物によるもの

テトラサイクリン歯と言われ、乳児から永久歯の象牙質ができる7歳くらいの間にテトラサイクリン系の抗生物質を服用した場合、象牙質に色素が沈着してしまい、歯が茶色やグレーの帯状、まだらに変色してしまいます。歯そのものの色が変わっている場合は、表面を磨いても色が取れません。
被せものや詰め物の変色

白い歯の被せものや詰め物の色が変わってしまうことがあります。
白い歯用の材料の1つ合成樹脂を使用した被せものや詰め物は、様々な色素により徐々に変色してしまうことが
あります。
注意しないといけない歯の色

下記のような原因で歯が変色している場合は歯医者さんへ相談することをおすすめします。
・虫歯で変色している場合
虫歯になると歯は茶色や黒色になります。
・神経が死んで変色している場合
歯を強打した場合などに歯がグレーや黒色になります。
歯の色は人それぞれ違います。歯の汚れや黄ばみが気になるからといってゴシゴシ強く磨きすぎると歯に傷がついてしまうことがあります。歯の色が気になる方は、まず歯医者さんへお気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
下北沢歯科 診療内容
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