歯周病を知ろう!

歯周病とは、細菌の感染により歯肉が炎症を起こし、歯を支えている骨が溶けていく病気です。
歯周病には次のような症状があります。
- 歯肉が赤く腫れている。
- 出血がある、膿が出ている。
- 口臭がある。
- 歯がしみる、歯が長くなった気がする。
- 歯肉が柔らかく、ブヨブヨしている。
- 歯がグラグラ動く。
ご自身のお口の中で当てはまるものはありませんか? 歯周病は生活習慣病のひとつで、成人の8割がかかっていると言われます。 自覚症状がほとんどない場合もあり、気付いたときには進行していることがあります。 手遅れになる前にご自身のお口の中の状態をチェックし、正確な診断、治療、予防を行うことが大切です。
歯周病が疑われる方には精密歯周病検査を行います。 受診時にどのような検査を行うのか、ご説明いたします。
精密歯周病検査

歯周ポケット検査
(プロービング検査)
歯と歯肉の間に歯周ポケットという隙間があり、歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。 歯肉の入り口から歯周ポケットの底までの深さを、プローブという目盛りのついた細長い器具を使って測ります。 1本ずつ、全周にわたってポケットを測定します。
ポケットの深さの目安
- 1~2㎜:正常、健康な状態。
- 2~4㎜:歯肉炎。ブラッシングで出血したりするが骨に異常はない。
- 4~5㎜:軽度歯周炎。炎症が進み、骨が溶け始めている。
- 5~6㎜:中等度歯周炎。更に炎症が進み、歯がぐらつく。
- 6㎜以上:重度歯周炎。歯を支えている骨が半分以上なくなる。
プローブは25gという軽い力でポケットに挿入しますが、プローブから伝わる感覚で歯の根の形や歯石の有無も調べます。 検査時に痛みがある場合は我慢せずに歯科医師、歯科衛生士にお伝えください。
出血の有無
歯周ポケットを調べる際に出血がないかどうかもチェックします。 歯周病が進行していると出血だけでなく膿が出ている場合もあるので、場所を確認し記録します。
レントゲン検査
お口の中全体のレントゲンや部分的なレントゲンを撮り、歯を支えている骨がどの程度溶けているかを調べます。
歯の動揺度
骨が溶けてなくなってくると支えがなくなるため、歯がグラグラ動き始めます。 どの程度ぐらつくのか、動揺度を調べます。
動揺度の目安
- 0度:生理的動揺(0.2㎜以内)
- 1度:軽度の動揺、前後に動く(0.2~1㎜)
- 2度:中等度の動揺、前後左右に動く(1~2㎜)
- 3度:重度の動揺、前後左右上下に動く(2㎜以上)
プラーク(歯垢)の付着状態
歯周病の一番の原因となるのがプラークです。 プラークの付着箇所をチェックし、お口の中の清掃状態を確認します。
最後に
検査を受けるときや、検査終了後の診断結果および治療計画の説明の際、ご不明な点や疑問はご遠慮なくお尋ねください。 ご納得いただいたうえで治療を進めることが大切です。 歯周病の原因は1つではなく、持病やかみ合わせ、嗜好品などの生活習慣も関係しているので、検査の際に普段の生活についてもお聞かせいただけるとスムーズです。
治療が完了し、お口の中の状態が改善されても、それで終わりではありません。 定期的に通院いただきメンテナンスすることと、ご自宅でも適切なケアを続けていただくことで再発を防ぐことができます。 歯周病は単にお口の中だけの問題ではなく、全身に影響を及ぼす可能性があります。全身の健康のためにも予防・治療することが大切です。 少しでも気になるところがありましたら、お気軽にご相談ください。
下北沢歯科 診療内容
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下北沢歯科では虫歯治療から美しい歯を実現する審美歯科(歯のセラミック)やホワイトニング、歯を失ってしまった方へのインプラントや入れ歯まで総合診療を提供いたしております。
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