普段使っている入れ歯をもしもなくしてしまった場合、あなたならどうしますか。
実は入れ歯を紛失して困る方は珍しくありません。
小さな入れ歯だけでなく、大きめの入れ歯を紛失する方もいらっしゃいます。
なくしてしまった場合の入れ歯の作り直しは可能なのか、紛失しやすい状況やおすすめの対策など、ご質問の多い内容をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
入れ歯を紛失したのですが
作り直せますか？
入れ歯をなくした場合、作り直すことは可能です。しかし、保険を使った入れ歯ですと保険の縛り（ルール）に従わなくてはいけません。
入れ歯の作製から半年以内は
作り直すことができない
保険を使った入れ歯は、作製から半年以内は作り直しができません。再作製までに時間がかかるため、新規の入れ歯を作ってすぐに紛失してしまうと非常に困ります。なかには、待てないからと保険ではなく自費で作り直す方もいらっしゃいます。
代用品を準備することはできない
「代用品はないか？」というご質問をいただくことがございますが、1人1人のお口に合わせた入れ歯なので、代用品をご用意することは残念ながらできません。過去に作製した入れ歯をお持ちの方は、それを使ってお過ごしいただくことになります。
入れ歯をなくすのはどんなとき？
入れ歯をなくしてしまう方にはいくつか共通点がございます。それは、入れ歯をティッシュやハンカチにくるむ癖があることです。また、普段は外さない場所で入れ歯を外すとどこに置いたかが分からなくなり、そのまま帰ってしまうことも珍しくありません。
入れ歯を
なくさないようにするには？
入れ歯を外すときは何かにくるむのではなく、見えるように目の前に置くようにしましょう。また、専用のケースを用意して持ち歩くのもおすすめです。1番の理想としては「いつも同じ場所で外して、戻す」ことです。外出先ではそれが難しくなるため、「目の前に置く」または「専用のケースを用意する」ことを意識しましょう。
入れ歯に名前？
病院や老人ホームなど、大勢の方と一緒に生活している方の中には、紛失防止として入れ歯に名前を書いている方もいらっしゃいます。
義歯刻印法で
すぐに身元確認ができる
入れ歯に名前を書くといっても、簡単に消えてしまっては意味がありません。
そこでおすすめなのが『義歯刻印法』です。
義歯刻印法とは、入れ歯やブリッジなどに名前やIDナンバー、もしくは義歯の製作者名を入れることで、すぐに身元を特定できるようにする方法です。日本の義歯刻印の活動は、阪神淡路大震災の翌年となる1996年から始まりましたが、まだ普及しているとは言えません。
認知症患者の徘徊や
災害時にも役立つ
洗っても消える心配がないため、いつどこでなくしても身元が分かる義歯刻印法は、認知症患者の徘徊や災害時に非常に役立ちます。
私達の身体で最後に身元を確認できるのは歯です。しかし、歯を全て失ってしまった方の場合は、最後の砦が入れ歯となるのです。
入れ歯を名刺代わりに。
かかる費用は0円～2000円
義歯刻印法にかかる費用は、名入れの方法や歯科医院によっても異なります。
しかし、決して高額ではなく、0円〜2,000円くらいで作製することが可能です。
今後、日本では入れ歯の着用率が上がると予想されますので、これから入れ歯を作製する方は、ぜひ一度『義歯刻印法』をご検討ください。きっとお役に立つはずです。
まとめ
入れ歯は案外なくしやすいものです。
特に、小さめの入れ歯や使い慣れていない方は要注意と言えます。
できるだけ入れ歯はいつも同じ場所で外し、外出先でやむを得ず外す場合は、ティッシュやハンカチにはくるまずに、目に見える所に置いておくなどの工夫をしましょう。
認知症による徘徊や災害時の身元確認として役立つ義歯刻印法もおすすめです。
突然なくして慌てるということがないように、ぜひ事前に対策をして安心できる毎日をお過ごしください。
下北沢歯科 診療内容
患者様のお悩みを解決する総合診療の下北沢歯科
下北沢歯科では虫歯治療から美しい歯を実現する審美歯科(歯のセラミック)やホワイトニング、歯を失ってしまった方へのインプラントや入れ歯まで総合診療を提供いたしております。
急な痛みや取れた外れたなどお口の中で何かお困りのことございましたらお気軽にご相談下さい。
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