ホワイトニングと
クリーニングの違い

ホワイトニングについて

ホワイトニングは歯の内部(エナメル質表面やエナメル質中)の色素の原因となる有機成分を分解し、無色あるいはより目立たない色調に変えるもの
です。

歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅でも行うことができるホームホワイトニングがあります。一般的に、オフィスホワイトニングに用いられる薬剤は過酸化水素、ホームホワイトニングに用いられる薬剤は過酸化尿素であり、
健康な歯質に対する為害作用はほとんど生じないと考えられています。

どんな歯でも白くできるわけではなく、エナメル質・象牙質形成不全症による変色歯などはホワイトニングの適応外とされています。あくまでも、歯の内部に色素の原因となる有機成分が存在している場合にホワイトニングは有効ですが、それ以外の原因で変色している歯に対しては効果を得にくいです。全身的な問題としても、無カタラーゼ症の方などは禁忌となっています。

また、かぶせ物やつめ物などをホワイトニングによって白くすることもできません。

前歯のセラミックと
奥歯のセラミック

クリーニングについて

口腔内写真①

口腔内写真②

お口の中には様々な細菌が存在し、それらが塊となりプラークとして歯の表面に付着します。プラーク中の細菌が酸を酸性し歯を溶かしていくのが虫歯です。そのプラークに唾液中のカルシウムやリン酸が沈着して石のようになったものが歯石です。歯石が沈着するとその周囲でさらに細菌が増殖するため歯周病を進行させる要因となります。

プラーク、歯石を沈着させないことがベストですが、歯並びや歯ブラシの届く範囲などにより、完全に防ぐことは困難です。そのため歯科医院で定期的にクリーニングを行い、虫歯や歯周病の原因となるプラークや歯石を除去する必要があります。

定期的なクリーニングさえ受けていれば歯周病にならない、ということではありませんが、健康な口腔内を維持していくためにクリーニングは必要不可欠です。

歯周病の治療法

保険と自費のクリーニングについて

治療前

治療後

治療前

治療後

治療前

治療後



                                 
年齢・性別 20歳・男性
主訴・治療部位 前歯の着色が気になる
治療内容 自費診療で全顎スケーリングとPMTCを行った
治療費 5,500円
治療期間 1日
リスク・副作用 再び着色する可能性あり
治療方針 自費診療にて、全顎スケーリングとPMTCを行い着色を除去する。

保険診療におけるクリーニングは歯周病の患者さんに対する治療として行われます。つまり、歯周病を悪化させる因子である歯石の除去と、そこから改善した状態の維持が主な目的です。歯の着色除去などはそこに含まれません。

タバコやコーヒーによる歯の着色除去が目的のクリーニングは自費診療での扱いになります。

保険診療と自費診療におけるクリーニングは、どちらが良い悪いということではなく、患者様のお口の中の状況とその目的によって、適用の可否と内容が異なります。

保険と自費の
クリーニング

こんな方はクリーニングがおすすめ

生活習慣やお口の中の環境次第では、ご自身での清掃に限界がある場合もありますしホワイトニングではなくクリーニングで満足していただける場合もあるかと思います。

以下に当てはまる方は、ホワイトニングよりまずクリーニングが必要かもしれません。

  1. 喫煙習慣のある方
    喫煙による着色はクリーニングである程度きれいにできる場合が多いです。それと別に、喫煙は歯周病を増悪させる因子ですので適切なセルフケアと定期的なクリーニングが欠かせません。
  2. ワインや紅茶、コーヒーなどの嗜好品
    喫煙と同様に、ワインや紅茶、コーヒーなどの嗜好品による着色はクリーニングのみである程度除去可能な場合があります。
  3. セルフケアの困難な部位がある方
    歯並びや噛み合わせの関係でどうしてもご自身で綺麗にできない部位がある、という方もいらっしゃるかと思います。ここに歯石が付きやすい、口臭が気になる、という方は、ホワイトニングを行う前にまずは十分にクリーニングを行う必要があります。

ホワイトニングとクリーニング
について

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅でマウスピースを装着するホームホワイトニングなど種類がありますが、基本的に薬剤を歯に浸透させその効果を得るものです。歯の表面に汚れが付着している状態では、薬剤の浸透が阻害されホワイトニングの十分な効果を得ることができません。

ホワイトニングの十分な効果を得るためにもクリーニングと並行して行うことをお勧めしますし、歯の表面的な着色であればクリーニングのみで除去可能な場合もあります。

ホワイトニングは薬剤を用いて歯の内部から白くするものであるのに対し、クリーニングは歯石、プラーク、着色の除去を行うものです。「歯を綺麗にする」という意味では似ていても、この二者は目的も異なっています。

まずは歯周病や虫歯がない健康な状態にするためにクリーニングが必要であり、その状態を維持するということは歯を支える骨や歯肉の健康を維持するということです。
そこからさらに美しい白い歯を目指すときにホワイトニングが力を発揮します。

どんな立派な建築物でも、不安定な地盤の上では長続きしません。

下北沢歯科 診療内容

患者様のお悩みを解決する総合診療の下北沢歯科

下北沢歯科では虫歯治療から美しい歯を実現する審美歯科(歯のセラミック)やホワイトニング、歯を失ってしまった方へのインプラントや入れ歯まで総合診療を提供いたしております。

急な痛みや取れた外れたなどお口の中で何かお困りのことございましたらお気軽にご相談下さい。

24時間WEB予約受付中!

当日のご予約はでお願いします。

下北沢の痛くない歯医者|下北沢歯科