ジルコニアとセラミック

ジルコニアとセラミックの違い

ジルコニアは、正確には二酸化ジルコニウム(ZrO2)であり、常温においては機械的強度がセラミックの中で最も強いとされておりスペースシャトルの断熱保護材にも使用されるほどです(900-1200Mpa)。
また、ジルコニアはダイヤモンドに似た屈折率を持つ種類もあるため人工ダイヤと呼ばれ宝石として用いられています。その強度と審美性から、従来金属を用いていたブリッジなども金属を使用せず、かつ美しい歯を作ることが可能になりました。

それに対してセラミックは陶材やガラスに似た成分です。強度に関してはジルコニアに劣りますが、天然の歯に近づける色調の再現や透明感の表現で優れています。また、お茶碗を洗うと着色などなく綺麗になるように、セラミックも汚れがつきにくい材料です。汚れがつきにくいということはその周囲を清潔に保つことができるということです。

ジルコニアとセラミックの見た目
の違い

ジルコニアの特徴は、「白くて硬い」ですが、そのジルコニアに着色していくことで天然の歯の色調に近づけていくことが可能です。ジルコニアは透明感に欠け、白っぽく見えてしまうのが弱点でしたが、ハイトランスという透過率50%のジルコニアも登場してきたことで審美的に問題なく自然な見た目が再現可能になってきました。

それでも歯の性質は人それぞれです。他の歯の透明感が強い方ではどうしてもジルコニアで満足いく色調にできない可能性もあります。

それに対しセラミックは比較的自由な色調が再現可能で、透明感のある自然な見た目です。

ジルコニアとセラミックの価格

それぞれ異なる点は多くあるものの、価格は大きく変わりません。両者とも破折、破損のリスクがあるため、当院では2年間保証が付いております。

材料 分類 価格(税込)
セラミック インレー 33,000円〜
55,000円
クラウン 110,000〜
165,000円
ジルコニア インレー 44,000円
クラウン 55,000〜
110,000円

ジルコニアとセラミックの強度

ジルコニアやセラミックは硬ければ硬いほど丈夫で良い、というわけではありません。ジルコニアもセラミックも天然の歯よりも硬いため、噛み合う対合の歯を傷つけることもあります。
また、硬い材料の装置を装着した歯に大きな力が加わると、本来の天然の歯では負担できないような過度な力がその歯にかかることで、ジルコニアやセラミックは割れなくても歯の方が割れてしまうこともあります。

しかし当然、強度に劣る材料では衝撃で破損してしまいます。患者さん一人一人で異なる噛み合わせやその力、また重視するポイントを相談しセラミックを決めていくことをお勧めします。

種類 強度
ジルコニア
ボンドクラウン
100Mpa+
1200Mpa
ジルコニア
ステインクラウン
900〜1200Mpa
オールセラミッ
ククラウン(e.max)
400Mpa
天然歯 350Mpa

ジルコニアとセラミックの寿命

セラミックは衝撃で欠けたり割れたりするリスクがあるのが弱点です。ジルコニアも強度は十分ですが稀に破折することもあり、リスクがゼロではありません。特にジルコニアに関しては天然の歯よりも硬く、長期にわたって使用することで噛み合う歯や隣り合う歯が傷ついてしまう可能性があります。

上記のようなセラミックの破損、セラミックやジルコニアによる天然歯の損傷のリスクを最小限に抑えるためにもナイトガードが有効です。

ナイトガードを使用することで夜間の歯ぎしり、食いしばりなど、歯やセラミックの直接の傷つけ合いの間に入り食い止めることができます。それがジルコニアやセラミック、天然歯の寿命を延ばすことにつながります。

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