セラミックと歯ぎしり

歯ぎしりの力

健常者において日中、上下の歯が接触している時間は合計20分に満たないとされています。つまり日中の活動において、上下の歯が常に接触している、あるいはよく噛み締めてしまう、食いしばってしまう、という自覚がある方は健常とは言えないかもしれません。

歯ぎしりが多く見られるのは睡眠中です。その睡眠中の歯ぎしりでは、最大約100kgの力が奥歯にかかると言われています。
噛む力(咬合力)は大体体重と同じとされており、食事の時はその約2〜3割で噛んでいます。それを考えると、睡眠中の歯にいかに強い力が加わっているか分かると思います。そしてそのような強い力が加えられれば、当然それを負担する歯も傷付くだろうと想像できるのではないでしょうか。

歯ぎしりの種類

一般的に歯ぎしりには以下の3種類があります。

グラインディング

上下の歯をぎりぎりと擦り合わせるような習癖をいいます。一般的に歯ぎしりと認識されているものです。音もするのでご家族から指摘されることもあるかもしれません。

クレンチング

上下の歯で強く噛みしめている状態です。一般的に食いしばりと認識されているものです。音がすることはあまりないため指摘もされにくいです。

タッピング

上下の歯をカチカチとタップするような動きの習癖です。あまり多くないタイプとされています。

歯ぎしりとセラミック

歯ぎしりをしてしまっている方の場合、お口の中にセラミックがあれば、それが割れてしまったり、あるいは天然の歯の方がすり減ってしまうリスクは避けられません。

歯ぎしりは基本的に自身の意識していないところで行われているものですから、まずは予防の前に対処が求められます。

歯ぎしりへの対処、セラミックや天然の歯を守るために用いられるのがマウスピース、特にナイトガードです。

上下の歯の間にナイトガードが介することで直接の接触を防ぐことができます。それにより擦り減りを防ぐことができます。

また咬合力を歯列全体に分散できるため、一部の歯に負担が集中するのを防ぎます。 セラミックも天然の歯であっても関係なく、歯ぎしりが疑われる方はナイトガードの使用がお口の健康のために必要です。

ナイトガードの必要性

主にセラミックなどのインレー治療の対象となることが多いのが歯と歯の隣り合う面にできた虫歯(コンタクトカリエス)です。

このコンタクトカリエスは、歯ぎしりなどによって強い咬合力が加わることによって、歯と歯が隣り合う面のエナメル質に微小な亀裂が生じ、そこに虫歯の原因菌が感染することで進行するとされてい
ます。

つまり、セラミックなどの治療が必要になったそもそもの原因が歯ぎしりである、というケースも多くあるということです。そもそも習癖として歯ぎしりがある場合は、歯ぎしりによって歯と周辺組織に過度な負担がかからないように、セラミックなどが装着されている場合は過度な力でセラミックが破損するのを防ぐために、ナイトガードは有効です。

歯ぎしりによる過度な負担が放置されると歯列の不正や噛み合わせの悪化、顎関節症など様々な弊害が生じる可能性があります。

ナイトガード治療の流れ

顎関節症や歯ぎしりが認められる場合、その治療として保険でナイトガードが製作できます。費用としては約5,000円(3割負担)です。

基本的にハードタイプの厚さ1.5mmのナイトガードを調整して使用していただきます。

型取りを行い、ナイトガード完成後に再度ご来院いただき、調整、お渡しし、一定期間後にチェックと調整を行います。

ハードタイプでなく、ソフトタイプもあります。普段から使い慣れているものがある方はそれをお伝えください。

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