歯磨きはできれば毎食後、それが難しい場合は朝食後、昼食後、夕食後の1日3回行います。就寝時はお口の中の細菌が増殖しますので、1日の中で特に丁寧に磨く必要があります。 歯磨きのタイミングも重要で、食後すぐの歯磨きは歯の腐食を招きます。 歯の腐食を防ぐには、唾液によって口内環境が中性に戻る、食後30分ほど経ってから歯磨きをするというのが一番良い方法です。 また、自分では丁寧に磨いているつもりでも、磨き残しができて虫歯の原因になることがあります。 正しい磨き方は、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの間に45度の角度であて、小刻みに動かしながら1~2本ずつ細かく磨きます。注意点は力を入れすぎないことです。強い力で磨いてしまうと、歯ぐきを傷つける原因になります。
虫歯を予防するには

虫歯を予防するには、日々のデンタルケアとオーラルケアが必要です。 デンタルケアは歯や歯ぐきのケアで、オーラルケアは口腔内全体を清潔に保つためのケアを指します。 お口の中の環境を整えるためには、歯ブラシだけでなく歯間ブラシ、デンタルフロスを使い、食事をしたら丁寧に歯磨きをすることが大切です。
他にも、舌ブラシやマウスウォッシュなどのケア用品を併用することで、より効果的に虫歯を予防します。 また、歯が痛くなってから歯医者に行くという人も多いと思いますが、虫歯を予防するためには、定期的な歯科検診が大切です。
予防歯科虫歯を放置するとどうなる?
虫歯は放置しておくと、痛みが出始めどんどん悪化していきます。 あるとき痛みがなくなって治ったと思う方もいますが、歯髄が壊死することによるもので、そのままにしておくと感染が歯根の先端にまで進み、必ずまた痛みを感じるようになります。 痛みが出始めた虫歯が自然に治ることはありません。
進行度合いによっては治療が難しく、最悪抜歯が必要になる場合があります。 更に虫歯は歯ぐきの病気である歯周病の原因となり、酷くなると歯が抜け落ちてしまいます。 歯がなくなった場合、選択肢の一つとしては義歯(入れ歯)を使うことになります。 作りたての義歯(入れ歯)は歯ぐきに傷がつくので何度も調整が必要になり、慣れるのに苦労します。食事をするときの感覚も、自分の歯に勝るものはありません。
歯の治療は進行度合いによって何度も歯医者に通わないといけなくなり、治療費がかさむことになります。また、治療内容によっては費用が、
高額になります。
効果的な虫歯の予防方法

①正しい歯磨き

前歯は縦磨きをして、歯と歯の間もしっかり磨きます。 奥歯は磨きにくく虫歯になりやすいので、歯ブラシの毛先がしっかり当たるようにするため、工夫して歯ブラシを入れる必要があります。奥歯は普通の歯ブラシが届きにくいので、奥歯用歯ブラシを使うとより効果的に磨くことができます。 歯の裏側は縦磨きで汚れをかき出すようにして磨きます。 また、その日によって前歯から、奥歯からと磨く順番を決めずに歯磨きをしている人は磨き残しをつくる原因となりますので、注意が必要です。 磨き残しをつくらないためには磨く順番を決めておくと良いでしょう。
②歯間ブラシと
デンタルフロスを併用
歯と歯の間の歯垢は歯ブラシだけでは取れないので、歯間ブラシやデンタルフロスを一緒に使う必要があります。 歯間ブラシにはL字型とI字型の2種類あり、歯間ブラシが入りにくい奥歯にはL字型を使います。 サイズにも種類があり、SSSサイズからLサイズまであります。 歯と歯の間の隙間は人それぞれ違うので、歯医者さんに相談をする、小さいサイズから試すようにして自分に合うサイズを見つけます。 歯と歯の接している面には歯間ブラシが入らないので、デンタルフロスを通してケアをします。

③唾液で虫歯予防
口の中は普段、中性の状態ですが食事をした後は酸性に傾きます。酸性の状態が長時間続くと、歯のエナメル質が溶け出し、虫歯の原因になります。 唾液には酸性に傾いた口内環境を中性に戻す働きがありますので、口の中が唾液で潤った状態にすることで、虫歯を防ぐことができます。 唾液を出す方法は、キシリトールガムを噛む、耳下腺、顎下腺、舌下腺にある唾液腺のマッサージなどがあります。

なぜNG? 虫歯予防に
キシリトールガム
定期的に歯科検診を受けるメリット

①歯や歯ぐきのチェック
虫歯がないことが一番ですが、もしあったとしても早い段階で発見できれば、回数もあまりかからず簡単な治療で済むので費用も安く済みます。 また、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットという溝の深さを測って歯周病のチェックをしてもらいます。

②歯のクリーニング
磨き残した歯垢が硬くなると歯石となります。 歯石は歯医者にある専用の器具や道具を使い、取る必要があります。 この歯石を放置していると、細菌が増殖し虫歯や歯周病の原因となるので注意が必要です。 自分では取ることのできない歯石の除去や、歯全体のクリーニングをしてもらいます。

③歯科相談
上手く磨けていない歯の磨き方や、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を指導してもらいます。 また、お口の中で気になることを相談することもできますし、自分では気づけないお口のトラブルの早期発見、対処をすることができます。

まとめ

日々の歯磨きなどのセルフケアは大切ですが、それだけでは限界があり、完全に虫歯を防ぐことはできません。 虫歯を予防するためには、痛みや異常がなくても1年に3~4回を目安に定期的な歯科検診を受け、リスクを減らすことが重要です。 虫歯を予防することはお口の健康だけではなく、全身の健康にも繋がります。
- 関連ページ
-
- これって虫歯?
簡単セルフチェックと治療を解説 - だらだら食べは、なぜNG?
- プロテインと虫歯
- 口臭と虫歯
- 唾液で虫歯を予防しよう!
虫歯にならないために
普段の生活でできること - 放っておくと思わぬトラブルに!
虫歯をつくらない方法 - 歯が黒いと虫歯?
- 痛みはないのに虫歯が!?歯の定期検診の大切さ
- 虫歯とプラークコントロール
- 虫歯の予防
- 虫歯の原因
- 虫歯の原因菌と予防
- 虫歯の治療内容と回数について
- 虫歯の治療費
- 虫歯の症状と痛み
- 虫歯は他の歯にうつる?
- 虫歯を削る歯医者、削らない歯医者
- 虫歯を放置するとおこるリスク
- 虫歯予防にキシリトールガム
- 虫歯対策にシーラント
- 虫歯治療に伴う検査の必要性
- 虫歯治療のご相談
- 虫歯治療の流れ
- 酸性度(pH)によるむし歯のリスク
- 銀歯の虫歯
- 虫歯
- これって虫歯?
下北沢歯科 診療内容
患者様のお悩みを解決する総合診療の下北沢歯科
下北沢歯科では虫歯治療から美しい歯を実現する審美歯科(歯のセラミック)やホワイトニング、歯を失ってしまった方へのインプラントや入れ歯まで総合診療を提供いたしております。
急な痛みや取れた外れたなどお口の中で何かお困りのことございましたらお気軽にご相談下さい。