肩こりや頭痛を日常生活の中で感じていませんか?
改善する為にストレッチを行ってみたり、マッサージや服薬など、整形外科や神経内科、接骨院などを受診されることが多いのではないでしょうか?
もしかしたら、その肩こりや頭痛は「歯」からきているかもしれません。
頭痛の分類
まず頭痛に関しては、いくつかに分類されます。
1. 一次性頭痛
- 緊張型頭痛…頭全体が締め付けられるような痛み。ストレスや、長時間同じ姿勢による身体的ストレスが原因で首や頭の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで怒ると考えられています。
- 片頭痛…ズキズキと脈打つような痛みが特徴。脳に血液を送る血管が拡張すると頭痛が起きやすくなります。ストレスや疲労、不規則な睡眠、天候の変化、女性ホルモンの変化なども原因となることがあります。
- 群発頭痛…左右どちらかの目の周囲からこめかみのあたりにかけての激しい痛みで、頭の片側に起こります。一度症状が出ると1~2カ月ほぼ毎日、同じ時間帯に頭痛が起きるようになります。
2. 二次性頭痛
- 何らかの病気が原因で起こる頭痛。二日酔いやアルコールが原因の場合もあれば、命の危険につながる病気(くも膜下出血、脳腫瘍、脳髄炎など)が原因の場合もあります。
歯並びが悪い場合や噛み合わせが悪い場合、咀嚼する際に顎に大きな負担となり、顎周囲の筋肉が緊張した状態になるため、血行が悪くなる可能性があります。その結果、肩や首の筋肉が緊張した状態になり、痛みが生じることがあります。
症状がひどくなると頭痛を引き起こす原因となるのです。ちなみに、歯並びが悪いまま放置していると、顎の関節にも影響して、顎関節症を発症するケースもあります。症状によっては、顎関節症そのものが頭痛の原因となる場合もあります。
肩こりの分類
次に肩こりについてですが、肩こりもまたいくつかに分類されます。肩こり痛の原因は日常生活の習慣にある場合が多いです。しかし、中には深刻な病気の症状として現れるケースもあります。
1. 日常生活が原因
- 姿勢の悪さ、運動不足、ストレス、眼精疲労などの生活習慣から生まれるものです。
2. 病気が原因
- 肩や関節の以上が原因の場合
肩や関節に何らかの異常があって痛みが生じる場合があり、例えば「五十肩」など。肩関節の周囲の組織に炎症が生じたことが原因です。 - 首や肩の骨が原因
「頚椎症」「椎間板ヘルニア」等の首や背中の病気の症状として、肩に痛みが出ている場合があります。 - 内臓疾患が原因
内科系の病気が原因の場合もあります。「脳動脈瘤」であれば肩以外にも頭痛や吐き気、めまいなど、「狭心症」や「心筋梗塞」の場合には、左胸や左肩、左腕、胸背部などに痛みを伴い、「糖尿病」「高血圧」「胆石症」などは肩こりの痛みの症状を伴います。
歯科における頭痛・肩こりの原因
では歯科における頭痛・肩こりの原因は何
でしょう?
虫歯を放置していませんか?
虫歯や歯周病が原因で、歯を失ったままにしていませんか?
合わない入れ歯を使っていませんか?
放置したままにすると、噛み合わせに影響が出てしまい、肩こりや頭痛など広範囲に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
また、「食いしばり」も頭痛・肩こりの原因ともされています。歯を食いしばると頭の横にある側頭筋が収縮しますが、その側頭筋が緊張状態になることで頭痛を引き起こすことがあります。
それが日常的に続くと側頭筋や咬筋などを始めとした顎の周囲の筋肉が緊張状態になり、首や肩のこりの原因になることもあります。
実は私たちの口は常に歯と歯が接しているわけではありません。むしろその逆で本来ならば歯と歯は離れています。
口は閉じていても、口の中は歯と歯が離れている状態になっているはずです。もし噛んでいるようならば、無意識のうちに上下の歯で食いしばっていたり、カチカチと歯と歯を接触させる癖がついているかもしれません。
頭痛・肩こりの原因は様々ですが、「歯の噛み合わせが原因かも?」と疑い、歯科に相談してみるのも一つの方法
です。