Column口腔がんについて

口腔がん

口内炎と舌癌はどう違うのか?口内炎のように見えていても、実際は舌癌の可能性も。

そもそも癌とは?

誰もなる可能性がある病気

現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかると言われているほど身近な病気
です。

がんは、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などにより「なりにくくする、予防する」ことが可能とされています。しかしながら、心がけていても「ならないようにする」ことは出来ないのです。

がん(悪性腫瘍)と良性腫瘍

がんのことを「悪性腫瘍」ということもあります。腫瘍=体の中にできた細胞のかたまりです。

正常な細胞は状況に応じて増減をしますが、何らかの原因でできた異常な細胞が、身体の中に細胞の塊をつくることがあります。これが腫瘍です。

悪性腫瘍は、このような腫瘍のうち、無秩序に増殖しながら周囲に染み出るように広がったり(浸潤)、身体のあちこちに飛び火のように移り新しい塊をつくります(転移)。

浸潤や転移をせず、周囲の組織を押しのけるようにして、ゆっくりと増える。これが良性腫瘍と呼ばれるものです。

舌癌は、鏡を使って患部を直接見ることができる癌です。まずはセルフチェックを行ってみましょう。

セルフチェック

口腔がんの自覚症状で最も多いのが口腔の痛みです。その他に、しこり、腫れ、ただれ、出血、歯のぐらつき、口臭などです。

初期の段階では痛みが少なく、痛みが出てきたときには進行しているケースが多く、舌や歯ぐきの盛り上がり、しこり、治らない口内炎等の症状には注意が必要です。気になる項目があったら、一度受診をしてみましょう。

Q. 口腔がんとは?

癌とはだれもがなる可能性のある病気であり、悪性と良性があることがご理解いただけたかとおもいますが、ではさらに口にフォーカスしてみま
しょう。

まず、口は

など、生きていくうえで重要な働きをする器官です。その重要な働きをする器官を口腔がんから守るためにはどのようにしたら良いのでしょうか?

そして、口腔がんとは、口腔(口の中全体)にできるがんの総称です。
「口腔がん」は出来る場所によって

の6つに分類されます。部位別では舌がんが最も多く、次いで歯肉がんとなります。

発生頻度はがん全体の1~3%程度となり、他のがんとは違い、自身で患部を直接見ることが出来るので早期発見しやすいがんと言えます。ただ、発生頻度が低い分一般的にあまり知られていないことが多く、進行するまで気づかなかったり、放置してしまうケースもみられなくなる方が急増しているのも事実です。

口腔がんは5年生存率は60~80%と言われています。初期症状のうちにいかに早く発見し治療するかが重要であり、早期発見であれば治療も比較的簡単に治すことができ後遺症もほとんどなく、5年生存率は90%以上とも言われています。

しかしながら、進行した口腔がんでは、手術により舌や顎の骨の切除が必要となり顔が変形することもあります。そのため食事や会話が困難になってしまい、日常の生活に大きな支障を残すことになりかねません。だからこそ、早期発見、早期治療が重要になります。

口腔がん

国立がん研究センターがん情報サービス
「がん統計」(全国がん登録)

口腔がん

国立がん研究センターがん情報サービス
「がん統計」(全国がん登録)

口腔がんは、日本全国で1年間に約11,400人が診断され、男女別でみると1年間に男性…約6,800人、女性…約4,700人と男性に多い傾向があります。年齢別でもっとも多いのは、60歳代です。また、口腔がんの約6割は舌がんとなります。

Q. 主な原因は?

① 喫煙

最大のリスク要因が喫煙です。これは口腔がんに関わらず、他のがんと同様です。喫煙者の口腔がん発生率は、非喫煙者の約7倍高く、死亡率は4倍高いという報告もがあります。

② 飲酒

喫煙に次いでリスク要因となるのが飲酒です。特に50歳以上、毎日喫煙を吸い、なおかつお酒も飲まれる場合が最も危険とされています。飲酒時の喫煙は煙草に含まれている発がん性物質がアルコールにより溶けて、口腔粘膜に作用します。そのためよりリスクが高くなると考えられています。

③ その他

お口の清掃不良、虫歯の放置、栄養不良、合わない入れ歯やかぶせ物などによる慢性的な刺激などもリスク要因として考えられます。

日頃からの注意事項

日頃から気をつけなければならないこととして、

  1. タバコ、お酒は控える
  2. バランスのよい食生活
  3. 口の中を清潔に保つ
  4. 合わない入れ歯やかぶせ物などは治療をする

虫歯の適切な治療、入れ歯の調整、虫歯や歯周病を予防する為に定期的なクリーニングを行い、お口の中の清潔を保つことで口腔がんのリスクを下げることが可能です。同時にがんにならないためにも、生活習慣(煙草を吸わない、お酒を飲みすぎない、ストレス溜めない、食生活改善、適度な運動など)を心がけましょう。

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