Column徹底解剖!今流行りのマウスピース矯正治療

近年、患者さまの審美的な要求が高まっています。例えば、白い詰め物やジルコニアに代表される被せ物やホワイトニングが一例です。
その中でも特に矯正治療は特に若い女性を中心に人気の治療です。自分の歯並びが気になり、治療を考えている人や今治療中の人も多いのではないでしょうか。
矯正治療はワイヤーで歯を動かすというイメージを持っている方も多いと思います。

近年、材料の発達により、インビザライン®️に代表されるマウスピース矯正が話題になっています。
そこで、今回は、近年流行のマウスピース矯正について解説します。是非とも、治療の参考にしてみてください。

矯正歯科

矯正治療の種類

矯正治療には大きく2つの治療装置が用いられます。一つはワイヤー矯正、もう一つはアライナー矯正です。
まずは、それぞれどのような矯正治療方法かについて、説明します。

矯正治療といえばワイヤー矯正をイメージすると思います。ワイヤー矯正は歯にワイヤーを付けて、ワイヤーの弾性(押したり弾いたりする力)や元の形に戻ろうとする力を利用して歯を動かす矯正治療です。
広く用いられる治療法で、現在でも多くの患者さま、歯科医院でワイヤー矯正が行われています。
多くの場合でワイヤーを曲げて矯正力を働かせるため、適応症が広く、多くの症例に対して有効な治療ができます。

奥歯にワイヤーを固定するためのバンドであったり、前歯にワイヤーを固定するためのブラケットをつけたりする必要があります。ブラケットはワイヤーを固定し、矯正力を歯に伝えるために重要な装置です。
基本的には歯の表側につけることが多いため、ブラケットを装着している間は笑った時やご飯を食べるときなどはブラケットが露出してしまい、審美性が低下してしまうという難点があります。
近年、このブラケットを裏側につけることで、目立たなくすることもできますが、難易度が高く歯科医師側に技量が必要です。

もう一つが近年、注目を集めているアライナー矯正です。一般的に「マウスピース矯正」といわれた方が耳にする機会が多いかもしれません。アライナー矯正の代表的なものがインビザライン®️です。詳しくは、次の項目でしっかりと解説します。

まずは、矯正治療には、治療に用いる装置によって、ワイヤー矯正とアライナー矯正(マウスピース矯正)の2つがあることをご理解いただけたでしょうか。

マウスピース矯正ってなに?

アライナー矯正はマウスピースを使って歯を動かしていく矯正治療です。そのため、マウスピース矯正とも呼ばれます。
マウスピース矯正はデジタルスキャニングを行い、マウスピースを作製しますが、スキャニングしたデータを分析するシステムには様々あり、最も有名なシステムが「インビザライン®️」です。一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

あまりにも有名なので「マウスピース矯正=インビザライン®️」といったイメージを持っている人も多いと思います。インビザラインとはあくまでシステムの名称で、その他にも色々な種類のシステムがあります。

さて、マウスピース矯正は歯にピッタリと覆うことのできるマウスピースを装着し、しっかりと歯をグリップしている状態で、マウスピースの弾力の力を利用して歯を動かす矯正治療です。
スキャニングしたデータをもとに理想の位置に来るようにシュミレーションして、オーダーメイドで作製されたマウスピースを装着します。
このマウスピースは、少しずつ形を変えながら理想の歯並びへと変化させるため、30個程度のマウスピースを段階的に交換して装着することで歯を移動させ、シュミレーションした理想的な歯並びへと歯を誘導していきます。

マウスピース矯正は歯の上から被せて少しずつ歯に力を加えていくため、得意な動きと苦手な動きがあります。
マウスピース矯正が得意な動きは、歯列の横幅を広くする動き奥歯をより奥に動かすことです。
一方で苦手な動きは、歯を回転させる動きと歯を引っ張る動きです。これらの苦手な動きを補うために、ボタンやゴムをつけて引っ張ったり、回転させたりする動きを補う装置が必要です。

このようにマウスピース矯正だけでも治療可能な症例もある一方で、万能ではありません。マウスピース矯正がどのようなものか分かっていただけたと思います。

マウスピース矯正のメリット

次に、マウスピース治療の様々なメリットを一つずつみていきましょう。

装置が透明で目立ちにくい

マウスピース矯正の一番のメリットです。これまでのワイヤー矯正と異なり、歯に装置をつけることはありません。
透明なマウスピースを付けているので、目立ちにくい構造をしています。もちろん、金属が見えることもありません。
装着時の審美性に優れているので他人が気付きにくく、目立ちにくいというメリットがあります。

取り外しができる

マウスピース矯正は、歯に装置ががっちり固定されているわけではないため、患者さまが自分で取り外すことができます。
取り外せるメリットは、歯磨きがしやすいということです。バンドやブラケットがないので、装置周囲の汚れも少なく、フロスや歯間ブラシなどの補助道具も通しやすいというメリットがあります。もちろん歯ブラシもしやすいです。

⑶比較的痛みが少ない

ワイヤーを使って、歯に持続的な力を加えて歯を動かすわけではないため、また一度に大きな力が歯に加わらないため、矯正治療中の痛みが軽減されます。しかし、完全に痛みがないわけではないので注意が必要です。歯に力が加わる以上は多少なりとも痛みを感じることがあります。

通院回数が少ない

マウスピース矯正では矯正装置の調整は不要です。順番通りにマウスピースを付け替えるだけなので、装置の調整を行うために歯科医院を受診する必要はありません。
2〜3ヶ月に1回、歯の動きの状況の確認や虫歯ができていないかなどの確認で十分です。
また、装置が壊れたり、外れてしまったりする心配も少ないので、総合的に見ると通院回数がワイヤー矯正よりも少なく済み、仕事等で忙しい方にも適した治療方法です。

⑸奥歯を動かすことができるため、抜歯のケースを少なくすることができる

ガタガタの歯並び(いわゆる叢生)が生じる原因は、歯の大きさと顎の大きさの不調和にあります。歯の大きさの方が顎の大きさよりも大きければ、歯が完全に並ぶスペースが足りず、重なりが生じ、ガタガタな歯並びになってしまいます。従来はこのスペース不足に対し、抜歯して歯の本数を減らしてスペースを確保していました。
これに対してマウスピース矯正は、奥歯をさらに奥に動かすことができます。奥歯をより奥側に動かすことで歯が並ぶことのできるスペースを確保することができます。

したがって、抜歯することなく、歯をきれいに並べられるようになります。
もちろん、奥歯を動かす量にも限界があり、あまりにも不調和が大きすぎる場合はやむをえず抜歯が必要になることもあります。詳しくは、歯科医師にご相談ください。

金属アレルギーをおこさない

マウスピース矯正では金属をほとんど使いません。歯科用金属の中には、経年的に劣化し、金属が溶け出ることで、お口の中や全身にアレルギー症状を引き起こすことがあります。
金属を使わないマウスピース矯正ならこのような心配は一切ないので、金属アレルギーが理由で矯正治療に抵抗がある人も問題なく装着・治療を行うことができます。

このように、マウスピース矯正には多くのメリットがあります。苦手なことも、組み合わせることで解決することもできます。

マウスピース矯正のデメリット

今度はマウスピース矯正のデメリットについても説明します。
全ての治療にはメリットとデメリットの二面性があります。残念ながら、デメリットのない治療はありません。
だからこそ、メリットとデメリットを知ったうえで、治療を選択することが重要です。

装着しないと治療が終わらない

マウスピース矯正では装置であるマウスピースを患者さま自身が自分でつけなければなりません。つまり、装置の装着をしなければ当然治療が終わることもありません。

マウスピースを3日ほど忘れただけで入らなくなる

歯の特徴として、「後戻り」があります。マウスピース矯正も例外ではありません。
ワイヤー矯正の場合、装置がずっと装着されているので装着を忘れることも、治療中に前の段階に歯並びが戻ってしまうこともありません。
マウスピース矯正は3日程つけ忘れただけでマウスピースが入らなくなってしまいます。そのくらい歯は動くスピードが早いので、装着が面倒な人や忘れがちな人にはおすすめしません。

治療効果が装着時間に左右される

マウスピース矯正は20時間以上装着することが必要です。したがって、基本的に食事中や歯磨き時以外は常に装着しないといけません。装着時間が短かったり、忘れたりすると十分な治療効果を得ることができないからです。この点、ワイヤー矯正は常にくっついているので、このような心配は一切必要ありません。

抜歯が必要な症例には不向き

メリットでもお話ししましたが、マウスピース矯正は奥歯を動かすことができます。
しかし、それには限界があり、歯の大きさと並べるスペース(顎の大きさ)の不調和が大きすぎる場合は、マウスピース矯正では対応が難しく、抜歯してワイヤー矯正の方が望ましい場合もあります。

このようにマウスピース矯正にもデメリットがあります。
マウスピース矯正が向いている人、向かない人がいるので歯科医師に相談して、慎重に決定することが大切です。

まとめ

マウスピース矯正について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
近年注目を集めているマウスピース矯正はとても画期的かつ魅力的な治療法です。しかし、全ての人が治療適応となるわけではありません。治療の適応、メリット・デメリットをしっかりと理解して、治療を選択するときの一助となれば幸いです。
矯正治療、マウスピース矯正を考えている人や興味がある方は、お気軽に歯科医師、歯科衛生士にご相談ください。皆様のご来院を心よりお待ちしています。

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