Column治療体験記(インレー治療の流れ)

今回ご案内する治療の流れはインレー(つめ物)の治療の流れになります。

患者さまの治療の目的として、歯が痛い、欠けた、白くしたいなど理由は様々ですが、今回のケースは右上の奥歯の銀のインレーをセラミックインレーにする治療となります。

実際、虫歯になっている、痛いなどの症状がないと皆さんは治療を行うことは少ないかと思いますが、痛みはないけれども銀の詰め物なので色が気になって…というご相談もあり、白い詰め物に変える患者様も実は多いです。

治療の流れ

① 局所麻酔から

当院は電動の麻酔注射器を導入しており、昔の歯科医院で行っていた手動で行う麻酔よりも痛みが軽減しており、また35G(ゲージ)というとても細い注射針を使用していることも痛み軽減のポイントです。

痛みに弱い方には表面に塗る麻酔もあります。表面麻酔を塗ってから麻酔を行うとより痛みが軽減できます。

麻酔は唇側と口蓋側とそれぞれ行います。徐々に麻酔が効いてきて感覚が部分的になくなります。麻酔の中に心拍数が上がる成分が入っているので少し心拍数は早くなります。(麻酔の作用なので心配する必要はありません)ちなみに、麻酔はなめるとわかりますが苦いです。

② 銀のインレー除去、歯の形を整える

麻酔が効いてきたら、銀のインレーを除去していきます。

今回除去する銀の詰め物は5年以上経過していて劣化してきているので、症状はなくても実際に取り除いてみたら中で虫歯が広がっていた!ということもあります。今回のケースは虫歯には、ほぼなっていませんでした。

念には念を入れて虫歯がないか、虫歯があれば取り除いて取り残しがないがチェックします。

麻酔が効いているか確認して、歯を削る治療のスタートです。銀歯を削られるときに響くような感じがあります。同時に歯医院独特の機械音。

あのキュイ――――ンという機械の高い音が苦手な方も多いのではないでしょうか?

患者さまの中には耳栓をしたり、音楽を聴きながら治療をされる方もいらっしゃいますので、音が苦手!という場合は遠慮なくご相談ください。

③ 型取り

歯の形を整え終わったら、いよいよ型取りです。この工程が苦手な方もいらっしゃるのではないでしょうか?型取りの際に嘔吐反射といって、型取りの際にえずくような反応を起こす場合があります。その際は患者様の負担が少なくなるように素材の固さや治療する際の頭の位置など配慮して行いますのでご安心ください。

お口の中の唾液や水分を風で乾燥させてから、ほんのり温かい医療用の寒天とケーキのデコレーションに使う生クリームよりも少し固い印象材を使い型取りを行います。お口の中に入れて噛むこと約2分。固まったのを確認して取り外します。そして噛み合わせの確認も必要となるので板ガムくらいの固さのワックスをギュッと噛みます。

④ 色の確認

今回はセラミックインレーということで、実際に作る詰め物の色を決めるべく口腔内の写真を撮ります。
(シェード写真)

先ほど型取りをしたものと、このシェード写真を基に技工士が詰め物の作成を行います。

詰め物の完成を待つ間は治療した歯が凍みたり、食事の際にものが詰まったりしないように仮蓋をします。直接口腔内で仮蓋をつくりますが、すこしアルコールのような匂いと辛みはありますが、すぐになくなります。ガムやキャラメルなどの粘着性のものを摂取すると仮蓋が取れてしまうことがありますので、控えることをオススメします。

蓋といってもあくまで仮です。自身の歯よりも素材はやわらかいので強く噛むと押し込むような形になり、痛みを感じてしまうことがあります。

⑤ セット

技工士に出した詰め物はおおよそ1週間ほどで完成します。(本数や素材などにより作成期間は異なります)

歯を大きめに削っているので、凍みてしまう可能性があるので少しだけ麻酔を行います。麻酔後、詰め物が取れないように、つける前に噛み合わせの確認をします。噛み合わせの調整を行い、詰め物の素材に合わせた接着剤にてつけます。接着剤でつけた後、再度噛み合わせの確認をします。
この時にはまだ少し麻酔が効いているので、噛み合わせがわかりずらいことも稀にありますが、麻酔が切れた後に噛み合わせに違和感を感じても調整は出来ますのでご安心下さい。

⑥ 終了

詰め物のセットが終了したら、最後に確認して終了です。治療回数は最短で2回。期間は1週間~2週間の間くらいです。

今回はセラミックにてインレーを製作しましたが、インレーの種類はいくつかありますので、カウンセリングの際にそれぞれのインレーに関して説明をおこなわせて頂き、その上でご検討いただいて、進めていきたいと思います。

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