Column歯のコラム

フッ化物について

こんにちは!下北沢歯科です。

フッ素という言葉を聞いたことはありますか?
フッ素入り歯磨き粉や、フッ素入りガム。お子様のフッ素塗布など、ほとんどの方がフッ素という言葉は聞いたことがあると思います。
フッ素は反応性の高い元素で、自然界では基本的に単体では存在せず、ほかの元素と結合してフッ化物として存在しています。
実は私たちが日常摂取している飲食物(お茶や海藻、魚や野菜等)にも、フッ化物は多く
含まれています。

*フッ素とフッ化物の違い

さて、上記の内容の中に「フッ素」と「フッ化物」の2種類の言葉が出てきました。
何が違うのでしょうか?

以前は全部「フッ素」で説明する際に表記することが出来ました。
現在では国際純正・応用化学連盟の勧告により、「フッ素=元素記号」であることから、
水や食品中の無機のフッ素は「フッ化物(fluoride)ということになっています。
水に溶けたときにマイナスイオンになる無機の物質を「~化物」といいます。
(以下、フッ素元素の時は「フッ素」、それ以外は「フッ化物」と表記させていただきます。)

虫歯予防と言えばフッ化物!というイメージをお持ちの方は多いと思います。
ところが最初は虫歯予防ではなく、歯のフッ素症(白い斑点や縞模様がでる斑状歯)の原因として認識されました。
フッ化物が含まれた水を摂取していた子供たちの萌出歯に、褐色の斑点が見つかります。
斑点があったけれども、その子供たちの歯は、虫歯の発生が少なかったのです。

そのため、しばらくはフッ化物を摂取するとよいとされ、食品や水道水、錠剤などで摂取することが推奨されました。
現在はフッ化物配合の歯磨剤を使用し、常にフッ化物が口腔内にある状態が虫歯予防に重要とされています。
体内に摂取する必要はないことが明らかになったからです。
むしろ、体内で永久歯が形成される幼児の時期にフッ化物を過剰摂取すると、歯のフッ素症を引き起こすので、歯の結晶がもろくなってしまいます。
また、フッ化物は塩と同様、過剰摂取すると急性中毒をおこしてしまいますので、注意が必要です。

★フッ化物で虫歯には
ならない?

フッ化物は、虫歯の発生を防ぐのではなく、虫歯の進行を遅らせる効果があります。
フッ化物はどのような働きをするのでしょうか?

  1. 再石灰化の促進
  2. 脱灰されたハイドロキシアパタイトにフッ化物が作用すると、再石灰化が促進
    されます。

  3. 脱灰の抑制
  4. 酸による脱灰の際にフッ化物が低濃度で口腔内に存在していると、
    ハイドロキシアパタイトの結晶にフッ化物が吸着し溶けにくい構造となり、脱灰を抑制します。

  5. 結晶性の改善
  6. 再石灰化の際、フッ化物は部分的に溶けたハイドロキシアパタイトに吸着し、
    カルシウムイオンを引き寄せ、耐酸性のある結晶を構成します。

  7. 細菌の代謝阻害
  8. フッ化物は、細菌が糖を代謝して酸をつくる過程で用いる酵素の反応を阻害したり、
    細胞内から酸を排泄する動きを阻害
    します。

★フッ化物製品に関して

まず、フッ化物の使用方法は、濃度によって分けられます。

  1. 低濃度
  2. 地域社会で使用(飲料水、塩、牛乳、小麦粉などに添加)。

  3. 中濃度
  4. 個人による使用(歯磨剤、洗口剤、
    タブレット、飴、ガム等)。

  5. 高濃度
  6. 専門家による使用(溶液、ジェル、
    フォーム等)。

個人による使用の中では、まずはフッ化配合の歯磨剤使用がオススメです。
歯磨き粉のフッ化物濃度に異なりますが、6歳未満ではフッ化物500ppmが推奨されます。
歯のフッ素症や、エナメル質の形成不全の影響が懸念されるためです。

日本では現在1500ppmまでがフッ化物配合の歯磨き粉に認められています。
一度ご自身が使われている歯磨き粉にどのくらいフッ化物が入っているか見てみて下さい。
(パッケージや本体に記載されていることが
多いです)

推奨されるフッ化物配合歯磨剤の量

2歳以下 500ppm
(甘くなく、
泡立ちないもの)
3㎜
(ブラシにすりつける
程度)
6歳未満 500ppm 5㎜
(エンドウ
豆大)
6~14歳 1000ppm 1㎝
(仕上げ磨きは8歳まで)
15歳
以上
1500ppm 2㎝

虫歯リスクが高い場合は、フッ化物フォームのプラスケアが推奨されています。(要介護の方など)
歯磨き粉よりも一度に口に含む量が多くなり、使用後に水で口をゆすがないため、口腔内に残るフッ化物量が多くなるので、歯磨剤だけに比べて効果が高くなります。

★歯磨き後、口はよくすすぐほうが
良い?

歯磨きの後に口をゆすぐ際に、しっかりと口をゆすがれますか?

歯磨き後は口をあまりゆすぎすぎない方が、歯磨剤に含まれるフッ化物が洗い流されずお口の中にとどまるので、虫歯になりにくいです。
フッ化物は口腔内に残り続けることで虫歯の予防効果を発揮するので、ゆすぐ際には、軽く一度だけゆすぐ程度にしましょう。

★使用する歯磨き粉の適量は?

幼少期の子供に関しては、フッ化物配合歯磨剤の使用量に注意が必要です。
生えたての歯は虫歯になりやすいので、フッ化物で虫歯リスクを減らいたいところですが、
体重あたりのフッ化物摂取量が多くなってしまうことから、歯のフッ素症リスクも考慮しなければなりません。

フッ化物は、虫歯の発生や進行をコントロールするのに正しく使えば大きな効果が見られます。
ほかには糖の摂取を控えたり、歯磨きをしっかり行うなど、日常生活の中での意識も大切です。

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